【測定+調整・事例】1㎝のサイズ間違いが発覚!ぴったりサイズを履いてみると…今度は歪みのトラブルが!

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こんにちは。

ヒール選びのパーソナルトレーナーの、松本久美です。

Cinderella Shoes Lab.はぴったりのハイヒールを求める女性のためのフィッティングサロン。

本日も足と靴に関する情報をお届けしていきます!


先日来てくださったお客様の事を今回はお伝えしていきます。

よくある事ですので、施術の申し込みを考えてらっしゃる方は是非読んで見てください!

目次

O様 会社員の方 メニュー:9月「測定」・10月「調整」

まずは、9月に測定に来てくださったO様。

会社員で、外回りなどはなく内勤がメイン。

オフィスカジュアルが基本で、だいたいシンプルなパンプスが平日ファッションの定番。

きっと、こういう条件の女性はたくさんいそうですね。

大人の女性ですが、少しふんわりと優しい雰囲気の漂うO様。

ファッションもナチュラルな中にもきちんと感と、知的な雰囲気を持ち合わせた素敵な女性です。

今回は「甲高幅広で、いつもパンプスで足が痛くなる」というお悩みをお抱えでした。

早速、測定を行ったトコロ・・・

結果はいつも履いていらっしゃる靴よりも縦が1㎝小さく幅も3サイズ細い足でした。

ご本人も「ええ!!(゚Д゚;)」とおっしゃっておられましたが、シンデレラシューズではよくある事です(笑)

いつも履く靴は24.0㎝が一番多いそうですが、実際の足は23㎝でした。

測定のメニューの際は当日5足まで手持ち靴の診断を致しますが、お持ちになった靴全てがポインテッド。

先の尖ったトウのデザインです。

ポインテッドトウ、可愛いですよね。足も長く綺麗に見えるし。

ここ数年人気のトウの形ですが、これは履ける人をかなり選びます

O様の指の形はエジプト型という親指が一番長いタイプでしたが、

指全体の長さはあまり変わらずスクエアに近い印象のエジプトタイプ。

ポインテッドはとても苦手な形状です。

靴の上から小指付近を触ると、やはり小指・薬指ががっつり靴の内部で折れ曲がっているのが解りました。

靴を外側から見ても、側面のラインにポコンと指のラインが二つ飛び出ていました。

こうなってはもう痛くなってしまうのは当然です。

足指の方を拝見しても、小指と薬指の第一関節あたりには大きな角質があり

小指も立っていても指が床に触れないほど浮いてしまう「浮き指」になっていました。

長年サイズ間違いをしていらしたので、いろんなトラブルが足に出て来ていたのです。

これから適正なサイズを履いて、進行を防ぎましょうとお伝えしました。

O様の場合、ポインテッドのパンプスをデザイン重視で選んでおられたので指が

当たってしまい足が靴の先の方まで入ることができず、「小さい」と感じてサイズを大きくしてしまっていたようです。

23㎝の足だと知った時も「23㎝なんて、絶対入らないです〜!!」とおっしゃっていましたが、

それはトウ先の形状が足にあっていないので指がつっかえて入らないだけ。

24㎝だと、確かに足はスルっと入りますがかかとはパカパカ。小指と薬指は丸まった状態です。

適正なサイズで足の形にあったトウ先を選ぶと23㎝が履けますよとお伝えし、

あいやすいブランドや、選び方などをお伝えして測定のメニューは終了しました。

オススメのブランドの靴でズル剥け!!

O様は翌月、オススメしたブランドのパンプスを購入されました。

オススメ通りの23㎝、ラウンドトウ。足囲も計測通りのもの。

でも、駅までの5分でカカトに2㎝大の大きな靴擦れが両足に!

しかも、ストッキングを履いていたのに、です・・・。

そこで施術後のアフターフォローにご用意している、シンデレラシューズのLINE@に質問をくださったのです。

ここが、O様の素晴らしいところです!

相談しないで「やっぱり痛い・・・。きっと私には向いてないんだ」などと思って、元の24㎝に戻ってしまう方も多いと思うのです。

もちろん、適正サイズを履いた方が痛くなる可能性のお話は測定時にしておりました。

でも諦めたしまう方も多い中、「なぜなのでしょうか?」とご相談をくださったので、きちんと理由をご説明することが出来ました。

LINE@で細かく状況を質問させて頂き、靴の写真や皮がむけてしまった場所の画像なども頂きました。

すると、やはり「歪み」でのトラブルの可能性が高いことがわかったので、調整のメニューをオススメしたトコロ、

その翌週に来てくださることに。

実際に足と靴を見てみると・・・。

実際に診断してみると、かかとはかなり圧迫がありました。

足長はあっているはずなのにカカトがキツすぎる・・・、こんな場合、やっぱり靴が小さいんだと思ってサイズを大きくしてしまいませんか?

でも、そのキツさが何で出ているか?

きちんと見極めなくてはなりません。

今回の原因は、まだ指がトウのサイドラインに当たっていました。

お持ち頂いたのは、ラウンド、というよりはスクエアのパンプス。

理論上はスクエアの方が指にはあっていますが、このスクエアは横の幅が少し細め。

加えてサイドのラインが直線的。

小指・薬指がが当たって折れ曲がっている状態でした。

(↑画像でも、右側の靴の小指〜薬指付近に膨らんだ跡が残っているのが解ります。)

少し尖り気味のスクエアだったのです。

ポインテッドの時よりは指は伸びていましたが、完全に伸びるのに十分なスペースが取れるほどの形ではありませんでした。

指が当たり本来入る場所まで足が届いておらず、つっかえていたのです。

結果、足がかかと側に押し出されてカカトのキツさが出ていました。

ここで注意したいのが、これは決してEや2Eといった足囲の話をしているのではありません。

足囲は指の付け根(上記ピンク矢印)、今話しているのはそれよりももっと指先によった場所の話です。

これは足囲を上げることでは解決はしませんし、悪化する可能性までありますのでご注意を。

今回、足囲は測定の数値に基づいて選んでくださっていたので問題なくぴったりサイズでした。

O様にぴったり合う靴は足囲はそのままで、トウの形状がもっと丸みがあり横幅が確保された形状のものがベストです。

ちょうど、上記のピンクのラインくらいの靴であればちょうど良いでしょう。

指がつっかえることもなく、正しい位置まで足が入り23㎝の靴でもかかとがキツすぎるということもなく適度なフィット感が得られるはずです。

診断の後は調整へ。

キツすぎるカカトは、意外と調整で暖和することが簡単です。

靴を伸ばしたりせずとも、インソールだけで軽減できることが殆どです。

逆にカカトがパカパカする靴の方がどうにもならないケースが多いです。

足指付近のアーチが崩れていたのでそれを整えると、足囲が少し小さくなります。

その分、足がつま先まで入るようになりカカトが適正な圧迫感になってきました。

でも、まだカカトが痛みます。

痛みは一つ消えると、違うものが浮上してきます。

それを消えるまで追い続ける必要があります。

二つ目の痛みは中心ではなく、少し外側よりのかかと部分。(緑の丸部分)

これは足首の歪みで、まっすぐかかとに足首が入っていないために起こります。

また靴の中央部(ピンクの丸の部分)が開いてしまっています。

これはアーチの低下などが考えられます。

この分だと足首の倒れもアーチの崩れによって起こっていそうだったので、

インソールでアーチを整えると見事に痛みが消えました!

O様は、歩いてみる事で確認がしっかりできるタイプの方だったので

何度も何度も外出して頂き、外で歩いてみて納得いくまで確認してもらいました。

通常は室内である程度のフィット感まで持っていってから外出の確認を行っていますが、

最初からすぐに外出してもらいました。

この辺りはその方が一番確認しやすい方法で臨機応変に行っています。

5〜6回は外出して確認を行って頂き、納得いくフィット感になるまで微調整を行い

最後に中敷の下の固定して完了。

やっとかかとが脱げず、でも靴擦れもしない靴を手に入れることができました!

シューフィッター的には、もう少し指が伸びるようなトウ形状が望ましいですが、

今までの1㎝も大きいポインテッドパンプスからすると、雲泥の差です。

足に合わない靴は足の変形を増長しますので、本当に危険なものです。

やっと適正サイズを履けるとこまで来たので、私の方も胸を撫で下ろしました。

今回の事例は典型的なシューフィッティングの手順

このHPのトップにも掲載していますが、シューフィッティングには手順があります。

その道は、決して近道はありません。

それなりの努力が必要になって来ます。

このページに詳しく載せております。

実は、短期的に見れば大きすぎる靴の方が痛くない場合は多々あります。

その「場合」というのは、足に歪みがある時です。

足に歪みがあると、適正ザイズの方が痛い!というのはよくあることです。

皮がめくれてしまうとか、出血したとか、そういう目に見える「靴のトラブル」を招きます。

でも長期的にみると、大きすぎる靴は多大なマイナスをもたらします。

疲れる、だるい、身体が重い。

こんな症状が出た時、靴のせいだと気づける人は一体何人いるでしょうか。

でも、これは全て大きすぎる靴で起こる可能性があります。

また、大きすぎる靴で出た疲れやだるさは、こんな風に進行していきます。

  1. 大きい靴は正しい歩き方が出来ない
  2. 本来歩行で使わない筋肉で歩くので疲れる
  3. 疲労のせいでますます筋肉を使わない歩き方になる
  4. 正しく歩けないと本来使う筋肉が使えないので筋力低下が起こる
  5. 筋肉で支えていたアーチが崩れる
  6. アーチが崩れると足の様々なところで変形が起きる
  7. 骨が飛び出し痛みを起こし始める

大きすぎる靴は、こんな風に時間をかけてあなたの足を徐々に蝕むのです。

シューフィッティングの手順は、こんな風になっています。

大きさ・形は靴選びで解消が出来ますが、歪みは調整でしか解消しません。

(もっと根本的な解決を望むなら、全身の歪み調整をしなくてはなりません。)

また、今回の事例でいうと測定前の1㎝大きいポインテッドパンプスは調整も出来ません。

足と靴が合わなさすぎるからです。

まさに今回のO様の事例は、

  1. 測定で適正サイズがわかり
  2. 適正サイズを履いたら歪みでのトラブルが起き
  3. 調整で歪みを整えたら痛みが消えた

という典型的なルートをたどりました。

もちろん、調整で取りきれない痛みもあります。

でもこの基本は変わりません。

まずは自分の足を知るコト。

そこから始めてもらいたいなぁと思っています。

 

今回のメニューの詳細ご予約はこちら。↓

Written by Kumi Matsumoto

靴のお悩み相談・施術の詳細はこちら

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