【足測定レポ】ハイヒールを履けない人の特徴7つ、教えます。

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こんにちは。

ヒール選びのパーソナルトレーナーの、松本久美です。

Cinderella Shoes Lab.はぴったりのハイヒールを求める女性のためのフィッティングサロン。

本日も足と靴に関する情報をお届けしていきます!


本日は、久々に施術術レポです。

昨年の夏にクラウドファンディングを行いまして、商品の多くは私の施術でした。

今回レポートをさせて頂く方は、なんと幸運にもこのチケットがプレゼントに当選された方!

実は、そんな枠があったのです・・・!

(あ、こういうお得情報は、ほとんどメルマガ読者さんだけにお知らせするので、是非登録しておいてくださいね〜!)

クラウドファンディング中は、告知の一環としていろんな方とコラボをさせて頂きました。

(皆様、ありがとうございました!m(_ _)m)

その中で、ファッション戦略家・千野チカさんと一緒のイベントをさせて頂きまして、

参加者の中から一名の方に「測定」「アテンド」「調整」の三つがセットになった

かなりお得なチケットが抽選で1名の方にプレゼント!と言うものでした。

 

参加者さんリストの中から、私が「ど・れ・に・し・よ・う・か・な・・・・」って適当に選んだんだんですがww

それに見事当選されたのが、今回レポートさせて頂くM様です。

 

M様は、そのイベント中でも「ヒールは拷問具!」という発言をして、皆の爆笑をさらっていた方ですがw

実はとてもヒールの靴がお好きなよう。

でも、どうやら長らく履けてはいない様子でした。

こんな方は多いんじゃないでしょうかね。

 

そして、そんなM様が測定にいらっしゃる日がやってきました。

さて、「ヒールは拷問具!」とおっしゃるM様の足は、どんな状態だったのでしょうか・・・・?

目次

初回、「足の測定」で発覚したことは・・・。

ウチのサロンにきて頂く方には必ず通って頂く、「足の測定」。

このメニューでは、自分の足の「現状把握」が目的です。

 

さて、M様の足は・・・・?

実は、かなり危機的な状況でした・・・・・・!( ノД`)

私も滅多に見ない位のレベルで変形が進んでおり、

一箇所ではなく、足の至る所に変形が出てしまっている状態。

そりゃ、ヒールが拷問具になってしまうのもうなづけます。

実はM様には、ヒール靴が履くには不利な条件が7つも出てしまっていたのです・・・。

 

一つずつ見ていきましょう。

①外反母趾

まずは、皆さんもよく耳にする外反母趾。

これが両足ともかなり強く出ています。

右足=14°

左足=19°

これ、数字だとあまりピンとこないと思いますが、だいたい10°を超えてくるとかなり変形が強い状態です。

そして13°を越えると進行スピードがどんどん早くなるとも言われていて、18°くらいから手術事例も出始めます。

(まぁ手術に関しては、内臓系の病気の様に18°だから病院に行ったらすぐ手術と言う訳ではなく、

見た目の改善や、靴に足が入らないと言う理由での本人の希望で行われるケースが多い様ですが。)

左足などは19°と、人によっては手術を選択する人もいるくらいの度合いと言うことです。

②指の状態

外反母趾が強い方は、指の状態は良くないのが通例ですが、

確認したところ、やはりどの指も全て曲がってしまっていました。

爪の面が前を向いて来ているのは、指の曲がりの現われです。

ちなみに、正常な状態だと爪の面が真上を向き、爪の断面図が写るはず↓。

そして、指を使って歩けていないので親指は巻き爪。

指も上に向かって反ってしまっています。

これでは地面を蹴って歩くのは難しいでしょうね・・・。

③重心バランス

その次は、足裏の重心バランス。

大きく足が曲がっている方の左足は、通常の位置である「人差し指の先」でポイントを打つと、

中心線が中心を通ってくれず、全く役に立たない状態に・・・(汗

なので線を引き直しています。

外反母趾とセットで起こる開張足はもちろんありますし、右足は扁平足も・・・。

足全体が、上から何か重いものでも落としたかのように、ぐちゃっと潰れた状態です。

衝撃吸収のアーチ機能が全く働いていないと思われます。

④足裏の角質

やはり、こちらも色んなところに出ていました。(ちょっと解りにくい画像ですが・・・)

これは、前にも記事を書きましたが、皆さん!年齢のせいではないですよ〜。

私は10年前よりも今の方が足裏はツルツルです。

足裏に角質が溜まるの原因は大きくは2つ。

①アーチの低下からくる衝撃から守ろうとする皮膚の防御反応

②第二の心臓と言われる足裏のアーチ伸縮による血液ポンプ運動が鈍くなり、新鮮な血液が足先まで行き渡らなくなる為に新陳代謝が遅くなる

これです。

要するに足のアーチ機能が低下すると起こってくるんですね。

やはり、M様の足にも大きなタコが・・・・><

⑤足首の傾き

左がM様の足。右は代表松本の足です。

M様の足首は、一度曲がってスネが外側に倒れていますよね。

普通は、右のように真っ直ぐなのです。

足首が曲がってしまうと、地面をまっすぐ蹴ることが上手くできないでしょう。

歩いているとグラグラするし、

体重を受け止める様に作られていない場所で受け止めるので、タコもいっぱい出来ちゃいます。

⑥かかとの突起

前にも別の方の記事で書きましたが、かかとの突起「ハグルンダ」。

これも片方だけ、小さめですがありました。

ぴったりフィットの靴ほど、皮がズル剥けしちゃうでしょうね・・・。

変形すると何が良くないの?

変形してると言われる、となんとなく「良くはなさそうかな・・」とは感じるでしょうが、

実際の不利益が伝わらないので、そのまま放置しちゃう人も多くいます。

実際にこの変形が足に起こると、どんな物を奪われてしまうのか。

これが解らないと人間は改善しよう!と言う気持ちが湧かないものですよね。

今回は容赦無く(苦笑)、将来のリクスも含めてお話していきたいと思います。

①外反母趾によるリスク

これは将来的に、早期寝たきりリスクは本当に高いです。

M様は(この後のアテンドで発覚したことですが)、普通に街を歩いていても親指の付け根が痛いそう。

普通に歩いて痛い状態だと、自然と外に出るのが億劫になりませんか?

 

でも、足は歩かないとどんどん退化します。

外反母趾の治療って足の筋トレなんですが、それって歩いている時に本来なら使っている筋肉。

正しい歩き方でたくさん歩いていれば、本当ならわざわざトレーニングする必要もない事なのです。

で、その「歩く」が嫌になるのが外反母趾です。

痛みを改善するのが、「歩く事」なのにそれが嫌になったり、進行しすぎると本当に出来なくなったりします。

どうしようも無くなる前に、今、ちょっと無理してでも始めなきゃいけないタイミングだと言う事です。

M様の場合、もうこれ以上進むと取り返し付かなくなる状態の一歩手前くらい、でした・・・・。

 

②指の変形によるリスク

指は曲がってるな〜時がついても、放置する方がすごく多いですね。

痛みがないので、緊急に感じないのでしょう。

でも結構怖いことが多いのが、この指です。

指が曲がってると地面を蹴れなくなります。

地面が蹴れないと指を使えないので筋力が落ち、アーチの低下を産みます。

実は外反母趾の一つの大きな原因の一つが指だったりするんです・・・!

また、指が曲がり始めるとパンプスのような華奢な靴を履く時に、靴の上面に指が当たりまくりますね↑・・・。

こんな風に、サイドではなく上面に指が当たる方いませんか?

かかとが上がると、指が強制的に曲がってしまう人もいるので、そうなるとほぼ全てのヒールは履けなくなります。

↑こちらはM様とは別の方です。

かかとが上がると指が曲がってしまい、自分の意志では伸ばすことも出来ずに、指で押しても伸びない状態です。

そうなる前に、無意識に指が踏ん張ってしまうブカブカの靴を履くのをやめたり、

もうなってしまっている場合は、ブカブカ靴の使用中止と共に、

指のストレッチなどのケアもプラスしないとどんどん進行します。

③⑤重心バランスと、足首の傾きのリスク

今回は開張足と扁平足が出ていました。

これはどちらも足のアーチ低下の状態です。

そしてアーチの低下や、他の部位の筋力低下によって足首の傾きも起こります。

足のアーチが潰れると、とにかく体が疲れます。

足裏の痛みも出ます。

足の「裏」って、ほぼ靴擦れとかは出ない部位なんです。

「裏」に痛みが出る場合は、ほとんどの原因は靴ではなくて「足」。

アーチは衝撃吸収の機能と、歩くときの推進力もバネによって作っています。

実は歩く時に健康な足の方は、足裏のバネを弾ませて歩いているので筋肉はさほど使っていません。

足の裏にトランポリンが仕込んであるような感じ。

ポーン・ポーンと軽やかに、10㎞、20㎞でも普通に歩けるし、そんなに疲れもしないのです。

反対にアーチの落ちている方は、ぺたん、ぺたんと歩いています。

バネが使えておらず、全て自分の筋力で補わなくてはならないのです。

また、アーチは崩れすぎると足首などが傾き、骨のロック(鍵)が外れた状態に・・・。

健康な足は骨同士がガチっとハマっていて、骨で立っているので特に疲労も感じないのです。

でもアーチが崩れすぎると、骨のロックが外れるんですね。

ただ立っているだけでもずっと筋力を使っている状態。

それも、本来の用途とは違う筋肉を使っているので、疲労も格段に強い。

衝撃はもろに食らうし、バネの弾みも使えず、立っているだけでもずっと筋トレ状態。

疲れるし、足や脚の形も悪くなります。

ロックが外れることによって、本来の役割以外の仕事をさせられる筋肉たちは疲労し肥大化します。

ふくらはぎだけが太く外に張り出している、前ももだけが前に張り出している、そんなお悩みは多いですよね。

これって実は「骨で立つ」ができていない時に起こりやすいのです。

アーチのある人、足首が真っ直ぐな人は、歩くだけでエクササイズになりますが、

アーチの崩れた人はダメージになってしまう・・・。

こんな信じられないようなハンデを追ってしまうのが、変形なのです。

そして、M様の最大の困難。

⑦バニオン

実はこの7つ目がヒールを履けない最大の理由です。

これは、測定の日には発覚せず、後日アテンドの時に発覚したことだったのですが、

外反母趾の出っ張った骨の部分(↑上記の親指側)を、素足の状態でも指で押したら痛いそうなのです。

 

これは・・・・・、親指付け根の関節の内部で炎症が起きている状態。

「バニオン」と呼んだりしますが、病院に行くと、炎症が引くまでは安静に!って言われると思います。

抗生物質や湿布など、お薬も出るかもしれません。

 

う〜ん、これは一度、病院に行っていただいた方が良いかな・・・><

だってヒールのパンプスって体重の9割くらいを上記の丸の部分、「足囲」で受け止めるのです↑

そこが、靴を履いてなくても押したら痛い状態・・・。

どう考えても無理です ><(涙

私も、測定の時にもっと強く押して確認すればよかったと後悔・・・。

申し訳ない事をしてしまいました・・・。

 

ただ、アテンド時にはしっかり歩けるスニーカーをまず一足手に入れて頂きたく、

スニーカーをご提案したいと事前にお伝えをし、購入することに。

調整もそのスニーカーに行う予定です。

 

アテンドの日は余った時間で、パンプスにもチャレンジしましたが、

サイズ的に合うものが有っても、全てが親指の付け根に痛みが出てしまいました。

 

ヒールの靴を履ける足になるためには、脚のトレーニングが必要。

トレーニングを行う為には、「靴の中で足が動かない」ぴったりのスニーカーが必要となります。

 

次回は、その靴はどんなスニーカーだったのか?

という、アテンドの様子をレポートします!

 

Written by Kumi Matsumoto

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