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こんにちは。
ヒール選びのパーソナルトレーナーの、松本久美です。
Cinderella Shoes Lab.はぴったりのハイヒールを求める女性のためのフィッティングサロン。
本日も足と靴に関する情報をお届けしていきます!
この春、2年ぶりのメニュー改定!
女性専門のフィッティングサロンを初めて4〜5年ほどたちますが、スタート当初と比べて、
サロンのメニューもどんどん様変わりしてきています。
今回は、新メニューの追加と、旧メニューの廃止のお知らせ。
そして、どうしてそのメニュー追加して、なぜ廃止するメニューがあるのか。
そこの理由って、実はシューフィッティングの性質そのものに関わるお話だったりします。
ぜひ皆さんも知っておかれると役にたつと思うので、お話していきたいと思います!
追加するのは2つ。廃止するのは1つ。
今回、追加したメニューは以下の二つ。
1.は、デパートなどの店舗に行く「買物同行」と、インソール調整がセットになったもの。
2.は、サロン内の「在庫」&「Chochotteサンプル」から選ぶ靴選びと、調整がセットになったもの。
両方、「靴選び」と「調整」がセットになっているのが特徴です。
そして、廃止するのは買物同行のみの単品メニュー。
◆専門家が買物に同行/リピーター ←2020年4月一杯で無くなります。
これ、そこそこお申し込み数もあり、人気メニューでした。
でも、今回廃止します。
その理由は、本当に受けて欲しいのは「調整」だから、です。
なぜ、調整が一番大事なのか?
調整が大事な理由の前に、靴がピッタリになるまでの順番をお話しますね。
これが解らないと説明ができないので。
- 足の特長を知る(足の測定)
- 特徴にあった靴を選ぶ(買物同行)
- 微調整(インソール調整)
まずは、1.足の測定で、どんな靴が合うのかを把握した上で、2.合いそうな靴を選び、そして3.最終的な微調整を行う。
こんな順番です。
でも、3.の調整って、そんなに重要には感じない方、多くないでしょうか?
おまけ的な感じに思いませんか?
例えるなら料理でいう隠し味的なもので、グルメな人には解るけど、無くても困らない程度なんじゃない?って感じ。
でも、シューフィッティングの場合はこれがあるか無いかで、致命的に履き心地が変わってしまいます。
理由は、痛みとぴったり度の関係性。
足の特長とぴったり合っている靴と、合っていない靴。
皆様は、「ぴったり度」と「痛み」との関係性ってこんな風に思っていませんか?↓
合わない靴ほど痛みが強く出て、合っている靴ほど痛みが少なくなると・・・。
痛みとぴったり度の関係性が上記のようであるならば、調整ってそんなに重要とは言えません。
だって、靴選びを行ってぴったり度が80点くらい取れれば、痛みの度合いも8割は消えてしまって、
「まぁちょっと痛いけど、我慢できるレベルかな」な〜んて感じに落ち着くから。
でも、実際の関係性はこう↓なんです。
ピンクの線のように、合わなさすぎる靴は意外にも「中くらいの痛み」なのです。
そこからぴったり度を上げていくと、どんどん痛みは増し・・・・、
最後95点を超えたあたりでストン!と痛みが消え最高に快適な靴になります。
実は、中途半端にあっている靴が「最も痛い」のです。
これ、なかなか衝撃の事実だと思うのですが、いかがでしょうか?
そして、同時にストライクゾーンの狭さに驚くのではないでしょうか。
徐々に痛みが減っていくのではなく、ほぼ満点以外は全てアウト!と言うとても厳しい世界なのです><
なぜこんな事が起こるかというと、大部分の方が履いている「合わない靴」というのはブカブカの靴です。
実はブカブカの靴というのは、「水ぶくれ」「皮剥け」と言った類のトラブルは出にくいんです。
理由は単純にブカブカだと皮膚への当たりが弱いからですね。
サイズを合わせると言う事は、どんどんタイトに、肌への密着度を上げていく事です。
かなりタイトになった状態で、中途半端に何か一つでも合わない部分があると激痛として現れる・・・。
だったら、どうせ痛いなら中位の痛みのブカブカ靴でいいんじゃないか、と思うかもしれませんが、
ブカブカの靴は、足の変形を進めてしまうのです。
本来使わないような筋肉を酷使し、使われるべき筋肉は使われず退化します。
結果、指の変形や、外反母趾などの長期的なトラブルを産むので避けなければなりません。
メニューのお話に戻りますが、買物同行の単品メニューを廃止する理由がこれです。
買物同行だけだと、上記の表の「最も痛い」所に連れて行ってしまう可能性があるのです。
それを、痛みのない領域まで押し上げるのが「調整」なのです。
だから、最も重要なのは「調整」だとCinderella Shoes Lab.は考えています。
お客様のチャンスを奪ってる?と言う懸念。
もともと、買物同行のメニューには「出来るだけ調整とセットでお申し込み下さい」と記載していました。
でも、買物同行の後に「調整」に来る方って結構少ないんですね・・・。
時間もお金もかかるし、プロに選んでもらったからには、絶対ぴったりになるだろうって期待も大きいんでしょうか。
調整に来られないと言うことは、「買物同行だけでぴったりになった」と言う楽観的な考え方もありますが・・・。
サロンでのお客様のお話を聞いていて、また自分の体験からしても
そんな高確率で靴選びだけでぴったりのなるとは、どうしても思えないと言うのが私の本音です。
大半の方は、
プロに選んだもらったのにこんなに痛いなんて、本当にこれ以上信じて良いの?
別のサービスを探した方が良いかな・・・。
ってなると思うんです。
「出来るだけ調整とセットで」と事前説明していても、お客様には直近のサービスの結果が全てですよね。
何度も来させる為の、営業トークだと感じる方もいるかもしれません。
実際、そう言う業者さんもいるかもしれませんしね・・・。
こういった方が沢山いらっしゃるとしたら、このまま単品の買物同行のメニューを提供し続ける事はお互いの不幸でしかありません。
私も施術者としての信用を失うし、
何より後ちょっと!と言う所まで来て、辿り着けないなんて悲しすぎるじゃないですか・・・。
今までずっとジプシーしてきた方って、本当にお悩み深いんですよね。
藁をも掴む思いで来られている方も少なくないので・・・。
だから、出来るだけ誤解を招かないように今後は基本をセットにします。
本当に靴選びだけでぴったりになったのなら、それは最高の結果ですよね。
その時は後半をキャンセル→ご返金と言う流れに変更いたします。
何足買ってもダメだった、と言う沢山の声。
私がこんなに疑ぐり深くなってしまったのは、性格が暗いのではありません 笑
実は、うちのお客様ってジプシーさんがとっても多い。
他の靴サービスを幾つも受けて、これが合いますって言われた靴も何足も買ってダメで、
数10万円以上使ってまだぴったりの靴に辿り着けない、そんな方が沢山いらっしゃるのです。
他を探すって事は、満足してないからですよね。
「良くなかった事」を本人に言うのって、結構な勇気じゃないですか。
多分、お店の方も手を抜いたわけじゃない。
真剣に頑張ってくれたし、その時はぴったりに感じたし、OK出したのは自分だし。
なんかクレーマーみたいに思われるのも嫌だし、めんどくさいし。
こんな気持ち、ありますよね?
なので、良くなかった時って殆どのお客様は戻ってきてはくれないし、
それは提供者の耳に入ることは無いと思っています。
こんな他のサービスの当事者には届かない声を本当に沢山聞いてきて、
呑気に「ウチだけは違う筈」な〜んて思える訳もなく・・・。
おかげで私は「何も言ってこない」=「満足してくれている」だなんて全く思えなくなりました。
だから、少しでもお客様に不利益な環境はどんどん潰していく事にしているのです。
また、昨年行ったクラウドファンディングも、気持ちを進める事になりました。
沢山の方がご支援くださった「測定+買物同行+調整」や「買物同行+調整」などのセットメニュー。
これは、私も本当にやり易かったんですよね。
後から調整する事が前提なので、そのつもりで買物同行できるのです。
「買物同行」を単品販売すると、靴選びだけで結果出さなきゃいけないので
厳しく選ぶと「合う靴が一足もない」とかになるし、
だからと言って、基準を甘くすると一番痛い靴になる可能性も大!
また、「調整」の単品販売も厄介で、お持ち頂いた靴が破壊的にあっていない場合は調整できないんです。
実はクラウドファンディングに単品メニューがなかったのには、こう言う理由があったんです><
2020年の春は価格の改定や、メニュー自体の変更などもありますが、
これは全てお客様の体験価値を上げる為に行っております。
これを機に、ぴったり度と痛みの関係も詳しく説明しておこうかと思い書かせて頂きました。
ではぜひ、リニューアル後もCinderella Shoes Lab.をよろしくお願い致します〜〜!
Written by Kumi Matsumoto
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