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こんにちは。
ヒール選びのパーソナルトレーナーの、松本久美です。
Cinderella Shoes Lab.はぴったりのハイヒールを求める女性のためのフィッティングサロン。
本日も足と靴に関する情報をお届けしていきます!
2021年、シンデレラシューズはもっと深く長く。
2020年ももう終ろうとかという師走の時期ですね。
今年は本当に全く予想だにしない年となりました。
皆様も、色々と考えたり環境の変化を余儀なくされた年だったのではないでしょうか。
もちろん、当サロンも影響は受けており、外出が減ることによって靴というものの需要が確実に落ちたと思います。
結構、影響をくらっており辛い時期が続いております。
でもね、ピンチはチャンスって言うじゃないですか。
私のメンターである夫が、落ち込んでいた私に言ってくれた言葉。
「ここで “やる人”と、”やらない人”に別れるよ。やらなかった人は消えていく。
今、本気で “やった人”は、本物になって、今後もっと大きく強くなるんだよ。」
と。
その言葉を聞いて私は、「自分が本物じゃなかった」だなんて、そんな悔しすぎる結末は嫌だと思ったのです。
「本物」って言葉も、深く心に響きました。
自分が本当に価値があると思える事、自分が心から欲しいと思えるものを、今のこの時期だからこそ伝えようって。
コロナだからって、目の前の売上の為に軽々しく自分のポリシーをブラしてはダメだと、強く感じたんですね。
だからこそ、このタイミングでまたメニューを変更することを決意しました。
少し価格も上がりますが、クオリティの上がり方は「少し」ではありません。
(世間はコロナの影響で安売り合戦をやってる、このタイミングでの値上げなんてトチ狂っているかもしれませんが…)
本当に私が届けたかった価値が、これで皆様の元に届けられると言う確信がのったからこそのリリースです。
その価値とは、「本当のぴったりを追求して行く」と言う事です。
きっかけは「調整した靴が痛い!?」
2019年7〜8月に行ったクラウドファンディング。
ここで「年間会員」と言う、1年間は回数無制限で施術受け放題!と言う、規格外のお得チケットがありました。
ありがたい事に13万円の高額にも関わらず、4名の方にご支援いただきました。
会員様は、何度も会うので自然と沢山の会話をします。
雑談の中で、私は「前回調整したあの靴、履き心地どうですか?」とよく聞きます。
そしたら、「ぴったりです!」と帰ってくる確率があまり高くはなかったんですね…。
でもね、そうじゃないかと思っているから聞いていたのです。
自分で自分の靴を調整して、10分程度のテスト歩行で「よし!」と思っても、丸一日履いていたらまたトラブルが出たりするのはよくある話です。
大体2〜3回調整して長時間利用もOKになります。
この年間チケットは、期間中なら何回来てもOK!なルールだからこそ、長時間履いた後、またそのトラブルの原因を一つ一つ洗い出して修正する。
そう言う丁寧なケアが出来たのです。
同じ靴に何度も調整するのは最初は抵抗がありました。
だって、自分の腕が悪いのを自ら宣伝するみたいじゃないですか。
もう、来てもらえなくなったらどうしよう…そんな気持ちもありました。
一方で、ウチだけじゃなく他のお店での調整した靴も、長期利用でやっぱりトラブルが出るというご相談も。
これは技術者のスキルの問題ではなく、靴の履き心地って短時間では予測不可能なんだ、と。
12時間以上履く靴を、数分のテストで終わらせる事自体が、構造上のエラーなんだと言う考えに変わっていきました。
例えば、ダイエットなんかも同じですよね。
「たった1分で激痩せ!」なんて広告が、世の中には溢れています。
でも、1分で痩せる訳がないって、ほとんどの方は解っているハズです。
本気で痩せよう!って思った方はジムに通ったり、食事を見直したり、色んな長期の努力を始めるハズ。
そして成功するのは、キチンと長期で取り組んだ方達の方です。
実は、靴も同じ。
靴はファッションと捉えられがちですが、「履き心地」はダイエットなどと同じ「身体」の分野。
15時間履く靴は、15時間履いてみないと履き心地の本当の所なんて解る筈がないんです。
ただ、それを一回で完結させるのは難しいと言うのも、よくわかりました。
5分歩行テストの時に、お客様が「こんなぴったりの靴、生まれて初めてです〜〜!!」と、
表情を輝かせていた靴でも、長時間利用だと痛くなるのですから。
私もですが、お客様側も予測できないのです。
「調整は、一回じゃ難しいのでは?」と言う疑念は、前から持っていた物ではありました。
会員をやって明確になったのは、その確率です。
私は必ず、調整後にいう事があります。
「また痛くなったら、LINEでいつでも連絡してくださいね!」と。
でも、連絡をくれる方と、来ない方がいます。
連絡が来ない方は、本当にぴったりだったのか、痛いけど言わないだけなのか、コチラからは解りませんでした。
でも、年間会員をやってみて解ったのは、「あ、一発で行くことの方がずっと少ない」と言うことです。
そして、私が出した結論は、「極力・単発のサービスはやめよう。」という事。
言い換えると
ぴったりになるまで、お付き合いする。
と言う事です。
「靴は全部痛い」と言う思い込み。
年間会員さんの中で、調整した靴でトラブルが再発していたのに、私に言わずにいたNさんと言う方がいます。
いつもの様に雑談中に、「前に調整したやつ、ちゃんと履けてますか?」と聞いたところ、
「調整する前よりは全然良いです。」と。
…あれ? なんだかキレの悪いお返事。
もうちょっと深掘りして、こんな風に聞いてみました。
松本:「他の方は何度も同じ靴に調整してるのに、Nさんは再調整に来られないですね。本当に履けてます?」
Nさん:「え!そんな事お願いしてもいいんですか?!」
と、めちゃくちゃ驚いていらして、私も驚きました 笑
ここでようやく、長時間だとまた痛みが復活していた事実が発覚したのです。
でも、この方はそれが普通だと思っていた様で。
- パンプスと言う履き物は全て痛いもの。
- 調整しても、ちょっとマシになるくらい。
- パンプスに「無痛」を求める事は不可能。
という、強い思いこみがあり、再調整をするという発想が出てこなかった様なのです。
また、一度調整した靴を再度調整する事は、クレームをつける様に感じていて言い出せなかったという面も。
もちろん、一発でスパーン!と調整できれば、私もカッコがよくて嬉しいですが…
でも、履けてないのにそれを黙っていられる方がずっと辛いじゃないですか。
だってそんなの、ただの裸の王様ですもんね。
一人一人に寄り添えるサービスを。
以前、某有名マッサージチェーン店のエリアマネージャーをやってる友人と話した時、私が時間超過しても施術をやってしまうという事を話しました。
すると、友人は「何それ、あり得ない!!」と。
確かに、そんな好き勝手する従業員が大型チェーン店にいたら、超・問題児でしょうね 苦笑
次のお客様を待たせるし、利益率も落ちるし、そのまま許すことは出来ないでしょう。
ただ、巨大なチェーン店は一定クオリティのサービスが、低価格で、どこででも受けられる、という事が価値です。
でもね、ウチはとてもニッチで、お悩みの個別性がとても高い業態です。
こう言うスタイルの場合、一人一人の満足度の方が絶対に重要なんです。
他に同じ様な業種が少ないから、高価格でも北海道からも沖縄からも、来てくださる。
- 自分の足にココまで合わせてくれる所って他にはない。
- とりあえず、靴の事ならここに行けばいい。
こんな風に、複雑なシチュエーションでも対応できる様な、いわば「駆け込み寺」の様な場所を目指しているのです。
そして、私の性格上とても職人気質なので、お客様の足と靴は私の作品でもあります 笑
私が、中途半端な作品を世の中に出したくない!という思いも強くあるんですよね。
お客様の為に!という気持ちももちろんありますが、
調整した靴が履けていないなんて、自分の「役立たず感」に私が耐えられないんですね。笑
なのでこれは、自分の為でありお客様の為でもあるのです。
今後は基本、長期でお付き合いします。
という訳で、2021年からのシンデレラシューズの考え方は、お客様ともっと深く・長く、です。
ぴったりになるまで、トコトンお付き合いするというスタンスに変わって行きます。
長期でお付き合いする方が、私も充実感・達成感・共にすごく高かったんですね。
後、思わぬ所で喜びもありました。
実は、会員様が皆様キレイになられていったんです!
一人の方は見るからにファッションや髪型が大きく変わって、以前はカジュアルだった印象がすっかりクールな知的美人に。
もう一人の元々可愛らしい雰囲気だった方は、最近スニーカばかりだったそうですが、
やっぱりパンプスって可愛いですよね!と、オシャレ心が復活の兆し。
またもうお一方は、なんと!期間中にご結婚が決まられて、幸せオーラ全開に…。
まぁこれは会員様達の努力に他ならなず、ウチのおかげでは無いのですが〜….(-ω-;)
でもね、靴の事もちょっとくらい、お役に立ってればいいなぁ…なんて思ってしまうのです。
会員のお一人、Eさんは
「さっと履いて出れるパンプスが、手元にあるのと無いのでは、ファッションに対する気持ちは全然違う。」
と言ってくださいまして、私はめちゃくちゃ嬉しかったんですね。
屋号のシンデレラシューズのその名の通り、女性をシンデレラにする仕事でありたいと思いました。
お客様はシンデレラで、私は魔法使いの「フェアリーゴッドマザー」かな?なんて。
※おっちょこちょいな所も似てる
見た目が変わると人生って変わりますから。
でもそれって、3時間しか履けない靴では実現しない未来です。
「ストレスゼロで履けるお気に入り」でないと、ダメなんです。
前置きが長かったのですが、実際にどうやって長期で向き合って行くか、ですよね。
- 既存メニュー変更を加える事
- 新メニューをリリースする事
理想はかなり高いのですが、まずはこの二つの事から着手して行きます。
長くなったので、具体的な内容は次の記事で!
Written by Kumi Matsumoto
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