雨の日、革靴が濡れた!そんな時、絶対やってはいけないコト。

こんにちは。

今年は、東京は夏も雨、9月に入っても雨が多くて気分が滅入りそうですね。

雨だと困るのが、傘などの荷物が多くなる事・服装・そして靴選び。

特に革靴が濡れてしまった時など、皆様どうされていますか?

正しい手入れ方法を行えば、ほとんど損傷なく元どおりにできますが

間違った手段をとると、とんでもない事になってしまう事も。

今回は、そんな雨の日に濡れてしまった靴のお手入れ方法をご紹介していきます!

革靴は雨の日ダメって聞くけど、実際どうなっちゃうの?

革靴が雨に弱いのは、広く知られていることだと思います。

でも、濡れると実際のどうなってしまうのか?

実際知らない方が多いのかもしれません。

革靴は濡れると、大きく分けて二つの困った事が起きます。

それは、

  1. シミができる
  2. 型崩れが起こる

この二つです。

シミができるのは、なんとなく想像がつきますね。

では、型崩れってどんなものでしょうか。

それは、革靴を数年間くらい履いていると、足に馴染んでフィットしてくる面もありますが

伸びすぎてゆるゆるになっていきますよね。

あれが、1日にして起こってしまう。

それが、濡れる事によって起きる「型崩れ」です。

本当は数年後の姿のはずが、たった一回の雨で数年分の劣化を招いてしまうなんて絶対嫌ですよね。

でも、きちんと正しい方法で手入れすれば、劣化は防ぐ事ができます。

型崩れはどうして起こる?

革は水分を含むと、とても柔らかくなります。

外出先で雨に降られてしまった場合などは、履き替え用の靴は持っていないことの方が多いでしょう。

なので、その濡れた靴を履き続ける事になるわけです。

すると、歩行の際の衝撃で革はどんどん伸びていきます。

道を曲がったり、信号で小走りになったり、階段を上がったり、電車に揺られて踏ん張ったり・・・、

靴がいろんな方向から衝撃を受けます。

普段、濡れていない状態だと大したことのない事でも、

濡れてると、どんどんその衝撃のかかった方向に伸びていくのです。

これが、濡れた時に起こる困ったことの一つ、「型崩れ」です。

革のシミはどうして起こる?

(↑これは雨漏りのシミですが、本当にこのくらいのシミになることもあります。)

次はシミについて。

土砂降りの雨に降られて、ずぶ濡れになったのに意外と靴は大丈夫だった。

なんて事は経験ないでしょうか。

実は、これは理にかなっているのです。

シミというのは、濡れているところと、乾いているところの境目に現れるのです。

(↑上記の雨漏りのシミも境目にできています。)

水分量が多い部分(濡れている)と、少ない部分(乾いている)の差が激しいとよりくっきりシミに残ります。

  • 豪雨に降られて靴が全部ずぶ濡れ
  • 車に水溜まりのしぶきをかけられた

この二つの状況だと、シミは後者の方が残りやすいんです。

ただ、型崩れば前者の方が起こりにくので困ったものですが・・・。

絶対にやってはいけない、それはドライヤー!

濡れた靴を、早く乾かしたくてドライヤーの温風を吹きかける・・・・。

これ、やった事がある方はいませんか?

これは絶対にやってはいけない方法です。

やるとどうなるかというと、くっきりとシミが残り、型も崩れたまま固定されます。

でも、知らないとついやってしまいそうな方法ですよね。

ドライヤーで一気に水分を飛ばす、これを上記の説明になぞらえると

濡れて型崩れしたまま一気に水分を飛ばすので、崩れたままの形で形状記憶!

さらに、満遍なく温風をかけることは不可能に近いので一部分だけが乾いてしまいくっきりとしたシミが大量発生!

こんな事になってしまいます。

では、ただし対処法はどんなものなのでしょうか。

じっくり、ゆっくり、自然の力で。

濡れてしまった場合、まずは大まかな水分はできるだけ早く拭き取りましょう。

そして、靴の内部に新聞紙などの吸水性の良いものを入れ、

急激にではありませんができるだけ速やかに均等に水分が抜けるようにします。

ちなみに新聞紙はこまめに交換した方がより早く乾きます。

だた、印刷のインクが水分で溶け出し、中敷や裏革についてしまうこともあるので、

気になる方はキッチンペーパーなどで代用しても良いですね。

この時、暖房器具の近くに置いたり、暖房器具の温風を当てるのはドライヤーと同じなので避けてくださいね。

冷風の扇風機もなくて良いでしょう。

ただ、ジメジメしたところよりは風通しの良いところを選んでください。

早く乾かしたい一心で、直射日光にあてたるするのも厳禁です。

色の退色や表面のひび割れを招いたりするので乾かす時以外でも避けた方が良いでしょう。

また、よくつま先の方が乾きにくいから靴のつま先壁に立てかけて、などと言われたりしますがこれは全ての靴ではありません。

全体が均等に乾いて行って欲しいので、ハイヒールの場合はつま先をあげた方が良いかもしれませんが

フラットシューズのつま先をあげると水分が偏り、シミを作る原因になりかねませんので。

そしてできればシューキーパーを入れて。

崩れてしまった型がキレイに戻りやすくなります。

シューキーパーはできれば日常でも使うと、靴のラインがキレイに保たれ、靴が長持ちしますのでぜひ活用してくだい。

※シューキーパーと、シューストレッチャーを勘違いしている方がいるのでご注意です。

形はとても似ていますが、ストレッチャーは靴を故意に伸ばすもの、キーパーは本来の形に整えるものです。

シューキーパー↓

シューストレッチャー↓
 ね、似てるでしょ?

間違わないでくださいね。

今回必要なのは、上の「シューキーパー」です!

もし、大きなシミができたら思い切って!

遠目でもわかるほどの大きなシミができてしまったら・・・。

ダメ元でトライして欲しい方法があります。

それは、靴をもう一度丸ごと濡らすのです!

かなりドキドキすると思いますが、チャレンジする価値はあります。

ものによっては革用シャンプーなどを使っても良いかもしれません。

そして、上記の方法で緩やかに自然乾燥を行います。

シミは「濡れている所と、乾いている所の境目」なので、もう一度境目をなく全部濡らしてしまうという方法です。

ちなみに、濡らす場所は表部分だけです。

洗面器などに水を貼って少しずつチャプチャプと水をかけて行ったり、

スポンジに多めに含ませて革に染み込ませていきます。

足に触れる中敷や靴の内部は濡らさなくて大丈夫です。

これで、シミは薄くなったり気にならないくらいになる場合もかなりあります。

ただ、少々荒療治ではありますので、

「このままじゃもう履けない。どうせ捨てるならその前に一度チャレンジ!」

そのくらいの気持ちで臨んでください。

絶対キレイになる!と思うとガッカリしてしまうかもしれませんので。

できるだけ、革靴は濡らさないように!

当たり前ではありますが、革靴は雨の日は避けてください。

雨の可能性のある日は雨用の靴にするなど、天気によって履き分けをしてくださいね。

でも、濡れてしまったものは今回のような対処法で、できるだけ大切に履いてあげてください。

せっかくあなたの手元にきたのですから、足に馴染んで長年の親友のような存在に育ててあげてくださいね。

 

Written by Kumi Matsumoto

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