足裏の角質。出るのは当たり前と思っていませんか?

Shoe trouble 靴選びの教科書

こんにちは。シンデレラシューズはぴったりのハイヒールを求める女性のためのフィッティングサロン

本日も足と靴に関する情報をお届けしていきます!


今の時期、街中ではサンダルの女性たちがたくさんいます。

駅の階段やエスカレーターなどに乗ると、前の人の足の位置が上がっていつもより足が目につきやすいのを知っていますか?

皆さんも、自分の前にいる女性の足を見て、ギョッとしたことはありませんか?

筆者は毎日、何度もギョッとしています笑

昨日は駅の階段で、20代前半くらいの若い女性のかかとが、

少し離れていてもくっきりと筋が見えるくらいにぱっくり割れていました。

多分、きっと痛いでしょうね。

今年トレンドのミュールだったので、かかとの割れた筋も全開でとてもよく見えていました(汗)

(今の時期は浴衣の下駄もかかと丸見えですね。)

きっと、自分のかかとがどうみえているか?

足裏の状態ってどうなってる?

気にかけている方はそんなに多くは無いのかもしれません。

でも足裏の様々な痕跡は、実に詳細に体の状態を物語ってくれます。

言い換えるなら、身体の声を伝えてくれる重要なスピーカーのような存在です。

足裏の痕跡にはいろんなパターンがありますが、本日は足裏の固〜い角質について。

足裏の角質は、仕方ない?

あなたの足裏には角質の塊がありませんか?

足の裏はあまり見ない部分なので、気がつかないうちに以前よりもひどく悪化しているなんて事もよくあります。

放っておくと痛みが出る場合もありますよね。

月に一回はサロンで削ってもらわないと痛みで歩けなくなる。そんな事を話す方もいらっしゃいます。

でも、改善に何か努力されていますか?と尋ねると、

でも、足裏の角質は年齢的にできても仕方ないですよね。

と言う方は、少なくはありません。

 

一定以上の年齢になったら、かかとがひび割れるのなんて仕方ないでしょ。

自分の親もそうなっていたし、それが加齢ってものでしょ。

 

こんな風におっしゃるのです。

でも、待ってください。

全く無い人もいます。

無い人とある人では、何が違うのでしょうか?

加齢で起こるのなら、一度できたら無くならないはず。

筆者は昔、足の裏の指の付け根の部分に縦に3㎝くらいの硬くなった筋みたいなものがありました。

爪で引っ掻くと、縦に肌の繊維がめくれてきて細長い繊維が取れたものです。

また、かかともガサガサでした。

全体的に乾燥していましたが、特に外側のかかとがひどく、

冬にはひび割れてお風呂に入った時に染みて痛かったのを覚えています・・・。

実はコレ、まだ20代の頃に起こっていました。

もうすぐ40代の今、筆者の足裏から角質やひび割れは一切消えてしまいました。

年齢が上がっているのに、足はどんどんキレイになるのです。

この10数年の間に何が起こったのでしょうか?

なぜ、角質が溜まってしまうのか。

この数年で変わった事、それはシューフィッターとしての経験がついてきたので選ぶ靴が変わったという事です。

また、私の靴は全て「靴の調整」が施されています。

特に靴の調整は効果テキメンで、かかとのカサカサも、指の付け根の縦筋も一気に消えてきました。

一体、何が起こったのでしょうか。

それを考えるには、まず「角質がなぜできるのか」を理解しないことには話が前に進みません。

人間の皮膚は、日々、新陳代謝をして新しい皮膚が下から生まれ古い皮膚を押し上げています。

そして古くなった皮膚が垢となって剥がれ落ちる。

そのサイクルをターンオーバーと言いますが、これを延々と繰り返しているのです。

もちろん、加齢でこのターンオーバーのスピードはどんどん落ちていきます。

でもきっと、ある特定の部分にだけ「角質」が現れていますよね。

決して足裏全体に満遍なく角質が溜まっているわけでは無いと思います。

という事は、その部分だけがなぜか剥がれ落ちるのを拒んでいるのです。

その原因は、

その場所に、通常のあなたの体では耐えられない位の負荷がかかっている。

という事です。

皮膚が硬くなるとき、それは何かの刺激や負荷から体を守ろうとしている防御反応です。

厚くなる事で外からの衝撃に負けないように保護してくれているのです。

そう思うと、あまり邪険にするとかわいそうに思えてきませんか?

硬い角質の塊は、あなたの味方なのです。

ぜひ、お家に帰ったら足裏の角質ちゃんにお礼を言ってあげてください(笑)

角質を溜めないためには?

角質にお悩みの方がとる対策法として一般的なのが、塊部分を削る、保湿クリームを塗る。

この辺りでしょうか。

これも効果はきっとあるでしょう。

でも、ちょっと自転車創業的ですね。

後から後から、わいて出てくるものをずっと処理し続ける。

これでは終わりがありません。

放置すると悪化するので、どんどん処理する回数も増えていくでしょう。

できる事なら、角質がたまらない足を目指したいものです。

前述の、「過剰な負荷」は多くの場合、足の歪みによって起こっています。

本来であれば、人間の足には土踏まず・外足アーチ・横アーチという三つの強靭なバネ↑が備わり、

体重を支え、歩行時の衝撃を吸収しているのです。

でも、足に歪みを持ち始めると、正しくバネが機能する角度で体重が降りてきません。

例えるならトランポリンは真上に飛び上がると、沈んだ後、また真上に飛び上がることができますが、

斜めから飛び乗った場合、沈んだ地点を飛び越して体が向こう側に放り出されますよね。

それがあなたの足で起こっているのです。

足に正しい角度で体重が乗らず、本来荷重に耐えられるように作られていない部位に荷重が起こっている。

その荷重に対して体が守ろうとして皮膚を厚くして対抗する。

これが角質の正体なのです。

昔の私のかかとの外側のひび割れは外側に倒れこんだ足が、

また、指の付け根の縦筋は横アーチの低下による開帳足が原因でした。

指の付け根部分は角質も気になっていましたが、ヒールを履いた時の痛みもありずっと辛かったのですが

横アーチの補正をインソールで行ってからは、縦筋も痛みも嘘のようになくなりました。

きちんと体重が正しくかかり、バネがその役割をはたし始めた結果です。

特にクリームを塗る様なケアも行なっていないのですが、20代の頃よりも今の方がずっ足裏はキレイな状態です。

年齢だから仕方ない、と諦めないで!

この様に、足裏の角質は決して加齢のせいだけで起こるのではありません。

もちろん、加齢によってターンオーバーの速度はどんどん落ちていくので、効果を感じるのには若い人より時間がかかるし

筋肉も付きづらくなるのでアーチの復活も早くはありません。

でも角質の塊を見つけたら、その塊がどんな体の声を伝えようとしているのか耳を傾ける方が良いでしょう。

「今」があなたの人生の中で一番若いのですから、気がついた時にすぐに始めることが一番効果的です。

ただ、残念ながらこの足の歪みに対するアプローチは、一般の方が自宅でできるものではありません。

専門家に見てもらうことをお勧めします。

どんな専門家かというと、整体や姿勢の専門家、またはインソール調整を行なっているシューフィッターなども含まれます。

ただ、全ての業者がこのアプローチをおこなっているわけではないので、事前に確かめてからの受診をお勧めします。

シンデレラシューズの「靴の調整」も、この角質を溜めない足になるアプローチを行なっています。

ご興味のある方は下記リンク↓まで。

 

Written by Kumi Matsumoto

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