一旦自分のサイズが解ると、良くも悪くも買えるブランドがかなり絞られてきます。
すると、その中で更に自分の足の特徴にあった靴を選び出すと言うことになるので、選択肢がとても狭いのです。
パーフェクトを求めると、「ない」と言う結果になる事が殆ど・・・。
また、何足かサイズの合った靴を買ってはみたけど痛くて履けない。
もう、自分の足に合う靴なんて世の中にはないんだ・・・。と、諦めている方。
または、セミオーダーシューズでダメなら今後はフルオーダー!!と、延々と高価な靴を買い続け、
それでも合わないと、どんどん新しい靴を買い続けている方も。
そんな方々に抜け落ちている視点が「調整」と言う物です。
靴選びは順番がとても大切です。
- 足の特長を知る→足の測定
- 特徴に(だいたい)あった靴を選ぶ→買物同行
- あなたの足に完璧に合わせていく→インソール調整
今回のメニューは②ですね。
この中で一番大切なのが、③のインソール調整。
なぜ、調整が一番大事なのかと言うと、原因はぴったりの靴のストライクゾーンの狭さにあります。
サイズが合っている靴と、合っていない靴。
皆様は、サイズと痛みとの関係性ってこんな風に思っていませんか?↓

合わない靴ほど痛みが強く出て、合っている靴ほど痛みが少なくなると・・・。
でも実際はこう↓です。

ピンクの線のように、合わなさすぎる靴は意外にも「中くらいの痛み」。
実は、中途半端にあっている靴が「最も痛い」のです。
だったら、合わないブカブカ靴でいいんじゃないかと思うかもしれませんが、
長期ブカブカ靴を履いていると、外反母趾などの変形リスクが高くなるのでオススメはできません。
人間の足は必ず左右不対称なのに、完全対称の靴に足を入れる訳です。
買物同行で「全ての条件が合う靴」が見つかるのは、かなり稀だと思います。
そこから、本当にぴったりのゾーンに押し上げるのが「インソール調整」の役割。
「買物同行」だけだと、上記グラフの右上の最も痛い靴を購入してしまう危険性を高く孕んでいるのです。

よく見かけるのが、この「②靴選び」の段階で100%を求める方。
ここで100%を求めると、もう一生靴が買えなくなってしまうかも…。
なぜなら、前述の通りあなたの足の方が左右非対称だし、
痛みの原因はサイズだけではなく歪みや歩き方など、靴選びでは解決しない理由もあるからです。
買物だけで100%のぴったりを求め続けると、永遠にゴールは見えなくなってします。
だったら、後少しで履ける!という靴に「調整」を施して、自分の足に合わせてしまう。
それが最も現実的な選択肢だと思っています。
同行中に、後から調整でなんとかなる場所、調整不可で絶対に買ってはならない場所、それも逐一伝えていきます。
それを元に、調整ありきで靴選びができる様になって頂きたいと思います。
もちろん、調整なしで履ける靴も稀に出会える場合もあります。
それは単純にラッキー!
ただ、殆どの場合は難しいと考えてください。