お悩み率No.1!痛くて辛い、かかとの靴ズレの原因8つ教えます!

Shoe trouble 最重要記事 靴選びの教科書

こんにちは。

シンデレラシューズはぴったりのハイヒールを求める女性のためのフィッティングサロン

本日も、足と靴の情報を書いていこうと思います!


最も多いと言ってもいいお悩み、かかとの靴ズレ。

当サロン、シンデレラシューズには日々靴のお悩みが多い方が訪れますが、

一番最初にやっていただくのが、このイラストによく痛くなる場所を書き込んでもらう事です。

この時に、高確率で丸がつくのがこの”e”のかかとなんですね。

かかとの靴ズレって、剥けちゃうと大惨事になることが多く、出血騒ぎになる方はここが多いように思います。

血が出てきてしまうと、痛いのはもちろんですが、ストッキングや靴の内部が汚れるし

何より見た目にめっちゃヤバいです(汗)

他人に気がつかれると、

「え!?ちょ、血が出てるよ!!!!!」

って、一騒ぎ起きますよね(苦笑)

そんなとっても辛い踵の靴ズレ。

でも、なる靴と・ならない靴がありますよね。

やっぱり、靴ズレが起きるにはいくつかの原因があります。

原因によって対処法が違ってくるので、きちんと原因を見極めるのが大切ですよ。

では行ってみましょう!!

まずは、靴ズレってどうやって起こるのかという大前提。

いきなり答えを言いますがw、

”擦(こす)れているから”

です!!

丈夫なデニム生地だってずっと擦られると穴が開くんです。

数ミリの動きでも摩擦の力は、侮れませんよ・・・。

水ぶくれって、靴ズレと火傷以外でなった事はありますか?

もし、スポーツをやっている方がいればわかるかもしれません。

私は小学生の時に地域のソフトボールチームに所属していました。

(いとこのお姉ちゃんに拉致られて入っただけなので、万年補欠生でしたがw)

その時、バットの素振りって必ず練習にあったんです。

始めたばかりの頃、子供だったし皮膚も薄かったのでしょうか。

ものの5分くらいで親指の内側が水ぶくれになり、潰れて皮がむけ、痛くて辛かったのを覚えています・・・。

そう、水ぶくれって「摩擦」で起きるんです。

靴ズレも例外ではなく、靴が皮膚に擦れる摩擦によってできています。

という事は、靴ズレができる条件は

”靴の中で足が動いている”

という事なんです。

摩擦って、物体が動かないと起きないですから。

という事は、実は大きめの靴を履いちゃってるんですね。

これ、意外と驚く人多いんですが本当です。

靴ズレしたら、だいたいこんな風に思いませんか?

「きっとキツすぎたんだな、次からはもっとサイズあげよう。」
「靴の修理屋さんで、痛いところを伸ばしてもらおうかな。」

こんな風に思いませんか?

これ、大抵は逆効果になってしまいます><

ただし判断が難しいのが、実は脱げる寸前のブカブカ靴では靴ズレにはなりません

そこそこぴったりに近いんだけど、ほんのちょっとまだ緩い。

こういう時が一番ズルリと剥けます(汗)

でもね、じゃあ痛いからってブカブカ靴に戻ると、長期で足の健康を考えた時に色々と問題があります。

大きすぎる靴は、どうしても脱げないようにかかとを上げずに引きずるような歩き方になりやすい。

それって老人の歩き方と似ています。

足裏の筋肉を極力使わない歩き方なんです。

筋力が低下すると、将来的には足の歪みや変形などいろんなトラブルを引き起こす種になってしまうかも。

だから、怖がらないであともうちょっと中敷を足すなどしてキツ目にして上げる方が改善したりします。

でも、どこをどう改善するかが肝心です。

基本靴ズレは足が動いて擦れてるんですが、なんで緩んじゃってるのかは色々原因が違ったりしますので、

ここからはそれを個別に見ていこうと思います。

原因その1:足長(そくちょう)が大きすぎる

まずは、一番基本中の基本ですが、足長という足の縦の長さ。

これを間違ってる方は沢山います。

当サロンのお客様で、一度も足の計測経験がない方は、6〜7割が足長間違いです・・・。

だいたい、大きめに思っている方が多いですね。

どこかがちょっとでもキツイとすぐ縦のサイズをあげる方が多いのですが各サイズは別の物です。

女性ならブラジャーのサイズが分かりやすいのですが、カップがキツイのにアンダーをサイズアップしても意味ないですよね?w

カップがキツイならカップ、アンダーがキツイならアンダーのサイズを上げましょう。

靴にもサイズは縦以外に様々存在します

私たちシューフィッターが敢えて縦サイズを無視して選ぶ事はたまにありますが、

ご自分で選ぶ時はまず縦のサイズは守って選ぶのが基本です。

足長についてもっと詳しく知りたい方はこちら

結論は、足長が合っていないとカカトにも隙間ができて、ゆるゆると「足が動く」んですね。

だから擦られて、靴擦れができるのです。

原因その2:足囲が緩い

さて、その次は足囲(そくい)。

これは、足の指の付け根のポコンと出た骨の部分の、ぐるり外周です。

バストやウエストってメジャーでぐるり測りますよね。

日本語でいうとバスト→胸囲、ウエスト→胴囲なので「囲」ってぐるり外周のことなんです。

この部分は、パンプスを履くならとても重要なサイズ。

浅履きのパンプスはこの↓部分でぎゅ〜!っと体重支えてあげないと前にズルっと滑っちゃうんですよね。

特にヒールが高くなればばるほど、前滑りが起きやすくなります。

ここは骨の出っ張りが痛くなりやすいので、怖がって緩めを選ぶ人が多いのですが、

意外とここの場所は伸縮するので、思い切ってちょっとキツ目を選んだ方が足を支える力がアップして

足の動きが抑えられて快適なフィット感になりますよ。

足囲について詳しく知りたい方はこちら

こちらも、結論は上記の「足長」と同じ。

足囲が緩いと前滑りするので、カカトに緩みが出て動く。

だから擦られて、靴擦れになります。

原因その3:踵幅(かかとはば)が細い

かかとにも「幅」があります。

ここはしっかり幅があったほうが、靴のかかとにしっかり挟み込まれるのでかかとが抜けにくくなります。

パンプスの踵の内側を見たことがありますか?

こんな風に起毛素材になっているんですよ。

これはツルツルした素材よりも、ザラザラした素材の方が踵がひっかかりやすいから。

パンプスは前方向は足囲、上方向へは踵で引っ掛けるしか留めるところがない履き物です。

踵の幅が細すぎると、せっかくの起毛素材も触れることさえなくスポンと抜けてしまう・・・、なんて事に。

脱げて歩けないほどではないけど、数ミリのズレがずっと続いている・・・・、

こんな状況だと簡単に皮膚は水ぶくれ→剥けるという結果に。

現代人はどんどんかかとが細くなってきている傾向があります。

足の形は通常は長方形に近いのですが、あなたのかかとが尖って三角形に近くなっているとしたら

踵の幅が細いタイプの方かもしれません。

外反母趾などで前半分が普通より大きくなっている場合はこの範囲外になりますが。

原因その4:踵のカーブがまっすぐ

今度は踵のカーブ。

サロンでお客様の足を見ていても、ここがまっすぐな方ってまぁまぁいる印象です。

靴は欧米から始まったもので、欧米人はここが結構ボリューミィ。

対して日本人の踵は平らな傾向が強いです。

あんまり、外国人の方のかかとを見る機会ってないんですが、

こちら、とあるレストランで余りのかかとの大きさに驚愕し思わず写真撮ってしまった、笑

インド系らしき男性のポスターです!

まるでテニスボールでもくっついているのかと思うほどに丸く立派なかかとです・・・!

(この写真を撮って、興奮して旦那さんに踵の話を一生懸命したのに無視されました・・・。)

まぁ、ポーズとかで変わったり色々あるので純粋に比べるのは難しいのですが、

こっち↓の日本人女性の踵は、この後どんなポーズしてもここまで飛び出さないような気がしますww

ウチのサロンのお客様もだいたいこのくらい↑の方が多いです。

比べてみると、結構違うものです・・・。

日本人の中でも特にまっすぐな方は、このくらい↓です。

欧米人の踵って上方向に対してひっかりやすい形をしてそうなんですが、

日本人の平らな踵はスポスポと抜けやすいんです。

これも靴の中で足が動く状態を作りやすく、靴ズレの原因となります。

原因その5:曲がるところがあってない

足には一箇所だけ思い切り曲げられる関節があります。

それが、MP関節(中足指節関節)という指の付け根の部分。

いくつか関節はありますが、こんなに大きく動く関節はここだけです。

このMP関節、必ず親指がつま先側・小指が踵側についています。

でも、その角度は人によって様々。

そしてもっと言えば、同じ人の足の左右でも違います。

そして、指の長さも人によってマチマチです。

指が長くて角度が急な人も、指が短くて角度が緩い人も、無限の組み合わせで存在します。

で、この「足の曲がる場所」のラインが「靴の曲がる場所」とぴったりだと、

歩いて地面を蹴った時に靴だけが地面に残って足だけスポンと抜けると言うことが起こりにくいのですが

合ってないと、足が曲がっても靴が曲がってくれなくてついて来てくれません。

これは、ヒールが低いとより顕著に出ます。

ヒールが高いと、すでにMP関節曲がった状態で歩いているので曲がる時の踵の上下運動の幅が小さいのですが

フラットパンプスだと地面からグイっと踵が上がる瞬間にスポンと抜けますね。

それが何回も繰り返されると、またズル剥けに・・・。

原因その6:足首が曲がっている

足首を後ろからみると、まっすぐな方がいいのですがこんな感じにちょっと曲がってしまっている人がいます。

倒れる方向は、内側も外側もいらしゃいますが内側に倒れる事の方が傾向としては多いですね。

程度が酷い方は、もうシューフィッターの範疇を超えてくるので整形外科などのお医者様に見てもらう事をお勧めします。

上記の状態は結構曲がっている状態だと思います。

足や体に痛みや不調がある場合は、医師の診断を仰いだ方がいいでしょう。

ただ、ほんの少しだけ兆しが出始めているかな・・・?くらいの方もいらっしゃいます。

そういう軽度の方でも、足首の位置が地面に対して垂直ではなくなっているので

靴の踵の中心と、足の踵の中心が合わなくなって当たってしまう事があります。

上の写真を、パンプスの真後ろの画像に重ねてみました↓。

踵の中心とパンプスの中心を合わせるとこう↓なります。

足首のラインを地面と垂直に持ってくると、こう↓なります。

↑ これは無理やり画像を重ねているので、実際はこんな風になりませんが、中心が合わなくなるという考え方を図解するとこんな感じです。

足の踵を靴の中心に合わせると転びそうなほどに足首が外側に曲がり、

足首をまっすぐにしようとすると、踵が思い切り外に蹴り出してしまします。

靴の中で色んな無理が発生していそうな感じは伝わるでしょうか。

これによってどんなトラブルが発生するかは、足の硬直具合や、その後の歩き方なども影響するので

「絶対にこのトラブルが起きます」と言うことは言えません。

でも靴ズレが出る場合には、場所がちょっと真ん中ずれて発生する傾向があります。

踵の真ん中じゃなくて、内側・または外側のどちらかに寄っているんですね。

踵のカーブや幅は合っているのに、なぜか靴ズレが・・・と言う時、

こんな風に思わぬところで「足首」が関係している事もあります。

自分ではわからないので、カメラのタイマー機能などで足を真後ろから撮影してみると分かりますよ。

原因その7:ハグルンド(踵の硬いマメのようなもの)

↑全く聞いたことのない単語が出て来ましたね。

この名前、私も最近まで覚えるのに苦労してました 笑

これも初めて聞く単語だとは思いますが、「え・・・・。それ私かも・・・・。」

と言う人も結構いるかもです。

これは、後天的に何らかの外的要因で踵の一部に圧迫がかかり続けることによって

骨に突起ができてしまい飛び出して来たものだそうです。

写真でみると、パンプスの履き口に当たりそうな位置にぷくっと膨れた場所がありますね。

これ、触ってみると硬くて中身は骨です。

長年、強い圧迫を受け続けると炎症が繰り返され、最終的に骨まで変形してくるというものだと言われています。

こんな風に踵の骨の先に、オレンジ↑で記した場所に尖った骨が徐々に伸びてくる・・・、らしいです(ちょっと怖いですね)。

原因その4の「まっすぐな踵」の方などは、踵は抜けるのにピンポイントで圧力は強くかかり続けるので、

同じところが何度も靴ズレになり、やがてハグルンドに・・・。という可能性もありそう(汗)。

こんな所に、硬い突起が飛び出ていたらそりゃ痛くなりますよね・・・・?

でも、気が付いてない方も多いので、一度踵を色んな角度から写真や動画でみてください。

突然ポコンと飛び出している突起が合ったら、それはハグルンドかもしれません。

原因その8:こんにゃく足

これは、前にも記事を書いていて、このブログの中でも人気記事になっていますが、

足が柔らかすぎて前滑りを止める事ができないというものですね。

これは、数値上ぴったり合っている足囲の靴を履いても時間とともに足が縮んでしまい

ブカブカになって来ます。

そして、その後は原因その2と同じ事が起こり、靴ズレが起こります。

この、こんにゃく足は踵の靴ズレ以外にも色んなトラブルがたくさん起こるので、

「パンプス」と言う履き物自体をおまりオススメしておりません・・・。

昔、詳しく書いているので、こんにゃく足についてはこちらを読んでくださいね。

原因はこんなに沢山!じゃあ、どうしたらいい?!

なんと、踵の靴ズレには8つもの原因があったんですね。

きっと、これからシューフィッターを続けていくと、もっと発見することになりそうです・・・。

さて、ここまで”原因”のお話をしてきましたが、

皆さんはきっと原因じゃなくて「どうしたら靴ズレしなくなるか」が知りたいんですよね。

 

そんな方は是非こちらをご覧下さい!

原因を知ったあとは、対処法の出番です。

↑画像をクリックすると飛びます。

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こちらは、もうめちゃくちゃ作るの大変だったので、有料にしました。

それでも、ランチ1回分くらいです。

これは、本当に安すぎると思いますよ・・・・!(´-ω-`)

靴系のノウハウで、これよりも内容薄いコンテンツを

2万円くらいで買ったことありますもん・・・。

登録してくださると、とっても励みになります・・・!!!

 

 

でも、靴ってやってみて、検証して、またやってみての連続なんですね。

一発で解決するような魔法のような方法って正直無いんです。

急がば回れって言いますが、靴に関してはホントそれ。

時間をかけて自分の足の特徴にあった靴と対処法も見つけていくしか無いんですね。

 

私たちのようなフィッティングのプロの人間は、あくまでそれのサポート役だと思っています。

なので、このブログを読んだり色々調べて、勉強していってもらえたらと思います。

このブログよりももっと奥深く知りたい場合は、いつでもご相談↓くださいね!

Written by Kumi Matsumoto

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