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こんにちは。
ヒール選びのパーソナルトレーナーの、松本久美です。
Cinderella Shoes Lab.はぴったりのハイヒールを求める女性のためのフィッティングサロン。
本日も足と靴に関する情報をお届けしていきます!
靴擦れって、本当に嫌ですよね…。
このブログの訪問者の方々の検索のランキングでも「靴擦れ」というキーワードで飛んできてくれる方は、本当に多いです。
それほど、日常茶飯事におこっている事なのでしょう。
私だって靴の専門家ですが、買ってすぐそのまま履いて、まずは初日はズル剥けるのは当たり前だったりします。(苦笑)
私はもう、基本”調整ありき”で靴を買うので、
(調整なしで履くことを前提にすると、年単位で靴が買えなくなります 笑)
まずは、トラブルが出てくれないと、調整に入れないのです。
トラブルが出てくれたら、やっと調整に着手する準備が整った証拠です。
で、その調整方法、教えて欲しいってよく言われるんですが、そうそう簡単に習得できる様なものでもなく…
一回教えたところで、次の靴には同じ事をしても全く解消しなかったり、悪化したりします。
(※調整を本気でマスターしたい方は当サロンの会員制度「Cinderella Shoes Members」で教えていますので、そちらをどうぞ!)
コレを教えるとしたら、500Pを越えるくらいの長大作のテキストの本が一冊出版できるのでは?と思っております。
だから、少しずつ分割してコレなら切り出して書けるかな〜?なんて考えながら、
皆さんが自分の日常で少しでも実践できるのって何かな〜?って思いながら、書く内容を考えております。
で、今回はトラブルの状態をきちんと把握すると、とりあえず進むべき方向が解ります。
その、見極め方を書いていきたいと思います。
靴のトラブルにも種類がある
靴のトラブルにも種類があるの、知ってましたか?
大きく分けると、以下の三つがあります。
- 水膨れ
- 圧迫痛
- 痺れ
この三つのトラブルは、それぞれ原因が異なります。
そして、その原因は対処法に直接関わってきますので、このトラブルの種類を見極める事は快適な靴を見つけるための、重要なキーワードになってくるのです。
因みに、「痺れ」に関してはもう靴の問題ではない事が多いです。
足に痺れがある方は、念のためにすぐ病院に行かれた方が良いでしょう。
また、「足裏」の痛みも、靴の範疇を超えている事が多いです。
通常、靴が合わ無いという理由で起こるトラブルは、ほとんどが甲側、上面に起こります。
足裏の痛み、痺れ、その他のトラブルは、ほとんどが病的な原因が予測されます。
もう、靴が合わないなんて言っている場合ではないので、すぐに病院へ行ってくださいね。
圧迫痛の特徴
圧迫痛は、その名の通りずっと圧迫されて痛みが出てしまったもの。
女性でわかりやすい圧迫痛の他の例は、ブラジャーのワイヤーが食い込んで痛い。
あれです。
ありますよね?
朝は特に気にならなかったのに、午後になってきてなんだかアンダーバストに違和感が出てきて、夜には痛みに…。
服の上からちょっとずつズラしてみるけど、すぐにまた痛くなる。
帰ってから見てみすと、赤くなっていた…。
まぁ、女性なら一回は経験あるんじゃないでしょうか。
コレが圧迫痛。
短時間ではわからないけど、ず〜〜〜っと長時間、鈍い力で押し続けられると徐々に痛くなってくるのです。
原因は以下のようなもの。
- サイズが小さい
- 形が合わない
- 前滑りによる圧迫
痛みの種類は、ズキズキ系。
起こりやすい場所は「指」が最も多いでしょう。
その他にも、指の付け根の骨や、履き口、かかとのトップライン、くるぶしのすぐ下の位置など。
まぁ、過剰に当たっていると出るので、色んな所にでます。
圧迫痛の時の注意点
圧迫痛は起こっている場所によって原因も様々なので、今回は一番起こりやすい指先について考えてみましょう。
指の圧迫痛は原因が大きく分けて2種あります。
- 趾の形と靴の形が合っていない
- 足囲が緩すぎて前滑りして指が痛くなっている
これは、どちらかの場合もあるし、両方ともに該当している場合もあります。
多分、両方に該当してる場合の方が多いでしょう。
その場合は、両方解消し無いと痛みは取れません。
この、二つの原因の見分け方は、『時間の有無』です。
まず始めに、時間の概念をなしで考えます。
単純に、足の形と、靴のトウ先の形の相性が良いか悪いかを判断します。
足を入れてすぐの状態で、痛みの出る場所を手の指で強く押します。
その時に靴がパンパンに突っ張っていて、
靴が手の指を押しかえしてしてくる程に硬い場合はあなたの指の形を靴のトウ先の形状が、劇的にあっていません。
ここで注意したいのは、23cm→23.5cmなどにサイズを上げない事。
確かに、その場の感覚では指の圧迫感は和らいだように感じて
「いつもは23cmだけど、23.5cmにすれば履けそう!!」
などと感じて購入してしまう方も多いでしょう。
でも、多分縦の長さは合わなくなるので、別のトラブルが出るだけです。
こんな時はどうすればいいのかというと、試着の時に上記の様にパンパンで硬い状態なら、「買わない」が最も良い選択肢です。
トウ先の形状はある程度なら伸ばせますが、押しても凹まないくらいにパンパンだと多少の伸ばしでは太刀打ちでき無いでしょう。
※当サロンの調整に申し込んでくだされば「底はずし」を行う事はできます。(←オンラインは不可)
手の指で押した時に、軽い圧迫はあるものの靴が凹む位の柔らかさがあれば、まだストレッチャーで伸ばすのが有効な範囲だと思います。
伸ばし方はこちら
そして、次は時間に注目。
歩く前のチェックではそんなに指がパンパンじゃないのに歩き始めると指が痛くなる、という場合に疑いたいのが「前滑り」。
試着の時に、立っているだけならかかとは緩くないと思っているかもしれません。
でも、しっかりと後ろの脚で地面を蹴って歩いた時、かかとが脱げてしまう様な靴を選んでいませんか?
それは、恐らく足囲が緩すぎる靴でしょう。
足囲が緩いと足を支えてくれ無いので、どんどん靴の中で足が前に滑っていき、指が痛くなってしまいます。
でも、前滑りの原因は足囲のゆるさ以外にも沢山あります。
足囲があった靴を履く事ですぐにオールOKになる事はそんなに多くはないと思いますが、ただ足囲があっていなかったら他の原因に着手することすらできません。
まずはここからスタートして下さい。
足囲を合わせることによって全部解消したら、それはそれでラッキーですしね!
水膨れの特徴
水膨れは、靴擦れ以外ではどんな時になりますか?
火傷を除くと、皮膚が強く擦られた時ではないでしょうか。
例えば、何回も雑巾絞りをした時。
あれって、布に皮膚が擦られて表面が浮いてきて、その間にリンパ液がたまり膨らんできた、そういう状態ですよね。
コレは何かに強くぶつけたり、刃物で切ったりしても起こりません。
摩擦の力が働いた時にだけ起こる現象です。
そして「靴ズレ」という言葉の通り、擦(す)れているから起こるんですね。
言い換えると「摩擦」によって起こる物です。
靴を履いて痛みが出たら、全部「靴擦れ」だと思う人もいます。
でも「靴擦れ」って、この水膨れの状態のみを指します。
痛いけど、皮がめくれていなければ、それは「靴擦れ」ではありません。
まずは痛みが出たら、是非やって欲しい事。
それはよく見て、指で触ってみる事。
すでにぷっくり膨らんで水が溜まっている様なら、触らなくても解ると思いますが、目で見てもわからない場合もあります。
なんとなく赤いな、痛いかも、と思って指で触ってみると、皮が少し浮いていた、なんて事もよくあります。
そして、水膨れの痛みは、ヒリヒリ系。
できやすい場所は、ダントツでかかとです。
トラブルが起こるまでの時間は、ケースによってバラバラですが、早いと2〜3分で出てしまう事もあります。
水膨れの正体は、ゆるい靴!
「摩擦」というキーワードから浮かんでいるのはその水膨れの場所が、「動いている」という事。
足が動かないと、靴のとの間に摩擦はおきませんから。
で、動いて居るという事は「何かが緩い」のです。
ここで、「何かが」が入っている事がポイント!
単純に「緩い」と言わ無いのは理由があります。
これも圧迫痛と同じで、緩い・キツイの話になると、
一般の方が真っ先にする行動は 23.5cm→23.0cm の様に、縦の長さを変える事だからです。
また、少しシューフィッティングについて勉強された方が行う、足囲のサイズを上げたり、下げたり。
これも、それだけでは解消しない事がとても多いです。
でも、これは一般の方が見極めるのはちょっとむずかし過ぎるかもしれません。
足と靴の全体のバランスを見た上で、その「動き」が何の原因によって起こっているのかを見ます。
その原因は、本当に多岐に渡ります。
サイズ、形、足の歪み、歩き方。
だいたい、水膨れは「動き」が原因だとお話しした事から分かる様に、「足の歪み」や「歩き方」と言った、歩いて動いている最中に原因がある事が多いです。
体が歪んでいる方は、予想外の足の動きをしますし、歩き癖も、知らず知らずに靴が脱げやすい歩き方をしている方は大勢います。
これを見無いことには、多分水膨れの完全解消は難しいでしょう。
なので、水膨れの解消はプロにお任せした方がいいかな、と思います。
靴擦れは、静かに原因を語る。
いかがでしたか?
靴のトラブルにもいろんな種類があり、原因も様々です。
やはり原因に見合った対処法を取ら無いことには、トラブル解消は見込めません。
足や靴を大切にする事は、好きな靴が履けるという事以外にも自分の体の状態としっかり向き合うという事です。
足が歪み放題では、いろんな日常のパフォーマンスが落ちます。
是非一度、あなたの靴のトラブルと向き合ってみてください。
きっと、面白い発見に溢れていると思いますよ。
Written by Kumi Matsumoto
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