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こんにちは。
ヒール選びのパーソナルトレーナーの、松本久美です。
Cinderella Shoes Lab.はぴったりのハイヒールを求める女性のためのフィッティングサロン。
本日も足と靴に関する情報をお届けしていきます!
こんにゃく足モニターとは?
2020年12月の募集したこんにゃく足モニター。
コチラ、Cinderella Shoes Lab.にとっても大きな挑戦となる出来事でした。
こんにゃく足は、私にとっても余りにも難しい足…。
ぐにゃぐにゃと柔らかく、足が自由自在に変化します。
体重を支えるためには必ずかなり強い靴からの圧迫が必要となりますが、
こんにゃく足は、その圧力に足が負けてどんどん縮んでいくのです。
すると、どうなるか?
→体重を支えられず前滑り
→つま先が靴の先に衝突
→かかとには隙間ができてパカパカ
=脱げるのに指先は激痛!の最悪な履き心地
こんにゃく足は徐々に縮みます。
だから、短期間での履き心地確認など、こんにゃく足に何の意味もないのです。
今ぴったりでも、1時間後にはガバガバになっているのですから。
だから、2021年6月まではこんにゃく足重度の方は、「調整」「買物同行」をお断りさせて頂いていました。
でも、お客様からこんにゃく足は、もう何もできる事はないのですか?
と何件もお問い合わせを頂き、私もこの高い壁にチャレンジしてみようと思ったのが、2020年12月の事だったのです。
この頃に私は、とある調整方法を思いついたのですが、私自信はこんにゃく足ではないのでテストが出来ません。
こんにゃく足の方に実際に使ってみてもらわない事には、アイデアだけではメニューとして出す事は出来ません。
そんな訳で、始まったこのモニター。
要するに、お客様の体をお借りした人体実験が始まったのです。
モニターNo.1 KIさんの場合
まずは、モニター完了後にインタビューを撮影させて頂いたので、そちらをどうぞ!
こんにゃく足モニター、お一人目の方はKIさん。
綺麗な黒髪のちょっとエキゾチックな顔立ちの美人さん。
まだ20代でお若いのですが、落ち着いた雰囲気で大人っぽく見えます。
でも、笑うと急に可愛らしい感じになり、とても素敵な女性です。
初めてサロンに計測に来てくださったのは、2020年の10月。
こんにゃく足のモニター募集は2020年12月だったので、割と募集の直前に来てくれた方でした。
因みに、こんにゃく足のモニターの基準は、
- 当サロンで足の計測を受け、
- こんにゃく足の重度だと診断され、
- かつ調整できる靴を既に1足以上所持している事。
これは、実は結構レアな数字です。
こんにゃく足って、正確に割合を計算した事は無いのですが、全体の5%くらいのイメージです。
だいたい、20人に一人。
ここでまず、かなり人数絞られます。
そして、もう1つの大きな関門。
それが、ちゃんと足にあった靴を持っている事。
コレです。
こんにゃく足って、靴を選ぶのがかなり難しいです。
短期で靴の履き心地の判断ができないから。
前述の通り、当サロンでも「こんにゃく足」と診断されると、他のメニューが受講不可となってしまいます。
「買物同行」も「調整」も受けられないので、KIさんは自分で靴を購入せねばなりません。
もちろん、こんにゃく足用の選び方のレクチャーは計測時に行なっていますが…。
それでもいざ、自分一人でそれを再現して、店頭で3〜5万円する靴の購入を決めるのは、なかなか簡単な事ではありません。
KIさんは当サロンで計測するまでは、ブカブカの3Eなどの広幅靴を履いていた方でした。
広幅だと思っていた方が急に細幅って言われても、キツイ靴を買うのって実はとても勇気のいること。
なのにKIさんは一人でお店に行って、今までとは全く違う「3A」というとんでもない細幅靴を手に入れていたのです!
たった2ヶ月の間に、です。
恐らく、セミオーダーは届くのに1〜2ヶ月要するので、本当に計測後すぐに靴を購入されたのでしょう。
これ、改めて文章として書くと、すごい行動力!
計測後、細幅って言われたけど怖くて一足も細幅が買えず、
なんとなく今まで履いてきたブカブカでやり過ごしていて、
どんどん足の状態が悪化しているけど、気がつかないフリをしている…。
例えこんにゃく足じゃなくても、そんな方は大勢いるはず。(耳の痛い話でしょうか….?? (´ω`))
それを、「とても難しい、こんにゃく足です」と診断され、プロに他の施術は受付不可と見放され、それでもたった一人で行動して靴を購入していたんですね….。
いや、改めてすごいです、KIさん。
でも、だからこそ普段はあまりやらない、「¥0」モニターの募集に手を挙げる事ができたのです。
応募数は結構来ましたが、恐らく応募したかったけど出来なかった方も多いと思うのです。
殆どの方は、この「サイズがあった靴を所持している事」という所で、つまづかれたのだろうと予想しております。
そう、モニター料金も半額とか、2/3とかが多くて、なかなか無料はやらないんです。
今回「¥0」にしたのは、それくらい私にとっても未知の領域だったという事で、成功する見込みは5分5分。
解決出来るかも知れないし、何をやっても無理という結論かも知れない。
どっちに転んでもおかしくない状態だったのです。
KIさんの元々のお悩み
上記のインタビュー動画内でも仰っていますが、人生で一度も「痛くない靴」に出会っていない、というのがKIさんの状態。
これは、過去に1000人以上のお話を聞いてきましたが、トップクラスにひどい状態に属します。
- スニーカーでも、フラットシューズでも、何を履いても痛い。
- 仕事も、遊びも、靴を履いている時は常に痛い。
- 外出する時は常に痛みと共にある。
こんなに辛い事ってありますか…..?
私の仕事って、「たかが靴でしょ」って言われる事もありますが、
こんなに辛い事「たかが」で終わらせて良い訳がありません。
人によっては靴で人生が壊れる事ってあると思っています。
絶対に、我慢するという選択肢を取らないで欲しいのです。
KIさんは、特に右足の小指が常に痛み、万年タコが居座ってる状態。
こういった方、実は少なくないのではないでしょうか?
常態化した痛みには、人間は鈍くなります。
どうせ治らないんだと諦め、実は一番楽な選択肢である「ガマン」を選びがちです。
でも、そこで諦めたら試合終了なんですよ 笑
本当は、その痛みのない世界はちょっとの努力で手に入るかも知れないのに。
- もっと良くなりたい。
- 痛くない人もいるのに、私だけ痛いのは何故?
そうやって考え、少しずつ進む事で、どんどん快適な世界は開けていくのです。
「こんにゃく足」におこる典型的なトラブル
KIさんの購入された靴、それは細幅メーカーの中でも最も細い靴を作っているお店の物でした。
そのお店でも入念な計測をしてもらい、購入された靴。
それが今回のビットローファー、サイズは23.5cm AAA。
因みにウチでの計測時では以下の数値でした。
- 左 23.5cm AA
- 右 24.0cm A
ウチの計測は、あえてちょっと緩めに出す様にしています。
なぜなら、「こんにゃく足」さんの存在があるあるからです。
実は今回、KIさんはこんにゃく足の方が陥る、典型的な靴選びの失敗をこの靴で経験しました。
こんにゃく足って靴から圧力を受けて初めて縮んでいくので、ゆるゆる靴を履いている時は縮みません。
当サロンの様な場所で細幅と診断され、細幅を履き始めて、初めて起こる代物です。
で、セミオーダーのお店って丁寧に接客してくれるので、ある程度時間をかけて試着を繰り返すんです。
すると、その試着中にこんにゃく足は圧力を受けてどんどん縮む!
しばらくすると、さっきまでちょっとキツイかな?と感じていた靴が、なんだか緩い気がしてくる。
するとお店の方が、「これじゃ緩いですね。足囲を下げましょう。」といわれ、確かに足囲を小さくするとフィット感が良くなる。
それを何度か繰り返し、MAXまで足が縮んだ状態で靴を購入。
すると何が起きるか…..??
1ヶ月後に届いた靴。
あんなにフィッティングして、入念に選んだ靴なのに、
足が入らない!!!
これ、「こんにゃく足 あるある」なんですよね〜…..。
試着の際に時間を掛けてしまったが為に、こんにゃく足がどんどん縮んでしまい、時間をかけたからこそAAAというサイズになったのです。
届いた靴は、その最高に縮んだ状態の足に合わせて選ばれているけど、
家にいるあなたの足は何からも圧迫を受けていないので、一番大きな足の状態。
そう、「キツイ」どころか本当に足が入らないのです。
そのMAXに縮んだ状態にする為には、その中間サイズの靴を履いて徐々に足を縮めていかないと入りません。
でも、例えば一番大きな時の足はD、一番小さい時の足はAAAだった場合、
AAAの靴を履く為には少なくとも、CとAの靴も持っていなくてはならないという事。
それはちょっと無理ですよね。
今回KIさんにも全く同じ事が起こっていました。
お店での見立ては23.5cmのAAA、当サロンの診断の2サイズも細幅を選ばれています。
これは恐らくこんにゃく足だからこそ、入ってしまったのでしょう。
実際に届いた靴はKIさんは辛うじて足は入るけれど、入れるのが辛い、立ち上がっただけでもう軽く痛みがあって歩けない。
そんな状態で、明らかにキツすぎる状態でした。
KIさんの足の特徴は?
こんにゃく足はもちろんなのですが、足の特徴はそれだけではありません。
というか、こんにゃく足に方は過去の人生で足にかかかる負担が普通の人よりも高い為、足のトラブルは強く出ている傾向が強いです。
要するに、めちゃくちゃ難しい足という事です。
KIさんももれなく、足に色んな変形が既に起こっている状態で、情報は以下の様な感じです。
- 足長足囲:左 24.0cm A 右23.5cm AA
- こんにゃく足:左→中度 右→重度
- 開張足:左右共に重度
- 足首の倒れ:有り
- ハグルンダ:左→中 右→大
- かかとカーブ:ストレート
上記は、数あるサイズや歪みの指標から、トラブルの大きな原因になる項目だけを抜き出した物です。
一般の方には、これがどんなトラブルをもたらすのかは、想像しにくいと思いますが….。
要するに、数少なければ少ないほどトラブルの出にくい足ということですが、KIさんには6個もトラブルの種が存在しているのです。
この6個の項目を、ただ一個ずつ潰していくのではなく、各項目が影響しあっているのでそのバランスを見つつ施術を行わなければなりません。
実は今、KIさんのカルテを見返しながらこの文章書いてますけど…..、
こんな難しい足、私よくやったよなぁ….(꒪⌓꒪)
ってシミジミと回想にふけりました 苦笑
まぁ、それ位難しい足でした 苦
一旦まとめ
少し長くなってしまったので、実際の調整がどの様に進んだのかは次回のブログでお届けいたします。
かなり、難航しましたよ 笑
まぁ初回の調整は、こんにゃく足じゃなくても全員難航しますけどね。
では、ぜひPart2もご覧ください。
私も「こんにゃく足」かな?とい思った方は、Cinderella Shoes Lab.の足の計測で診断する事が可能です。
また、既に当サロンにて「こんにゃく足」と診断された方は、「調整会」に参加し放題のCinderella Shoes Membersがオススメです。
Written by Kumi Matsumoto
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