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こんにちは。シンデレラシューズはぴったりのハイヒールを求める女性のためのフィッティングサロン。
本日も足と靴に関する情報をお届けしていきます!
だいぶ久々の更新になっていましました。
ちょっと、仕事関係でいろいろ環境が変わったりがありまして
少々お休みする事になってしまっていたんですよね・・・。
また細々とではありますが再開していきますので、ぜひお付き合いください!!
意外と解ったつもりで、解ってないことがある。
当サロン、シンデレラシューズにいらっしゃるお客様は、
約9割の方が自分の足よりもブカブカの靴を履いてらっしゃいます。
きつすぎる靴を履いていてトラブルが出ている方は、本当〜〜に少数派です。
サロンのメニュー、「足の測定」や「靴の調整」のオマケにつけている ”お手持ち靴のフィッティングチェック” の時に、
「これじゃ大きすぎますね〜。もっと細い靴じゃないと前滑りしますからね〜。」
と、ほぼ毎回同じことを言ってます 笑
でも、先日お客様から質問を受けて、
「あれ?ここ伝わってないのかな?」
と思ったことがあったので今回はそのお話。
せっかくシンデレラシューズで測定受けてもここが解ってないとかなり勿体無いので・・・。
ぜひお読みくださいね〜!
「指が痛い!」それって具体的にどこの事ですか?
「指」はお客様の中でも、結構トラブルが出やすい場所として困っている方も多い部位です。
でも、「指」(足の指の場合は正確には”趾(ゆび)”と書きますが)と言っても、
意外とどの部分のことを指しているかって、個人差が激しいのです。
今回、私の言っている ”指” はこの辺り↓
指の先端から指股までとその周辺です。
でも人によって、この辺↓の事もひっくるめて ”指” と言う方もいるので、そこでまず勘違いが起きていたりします。
ここ↑は、足囲という場所です。
もし、この骨の部分が痛いのに、私に「指が痛い」と伝えると、間違った対処法が引き出されてしまうのです。
後は、痛くなる場所って目では見えなくて、靴の中に隠れた場所ですよね?
足って意外と鈍感なので、指が痛いなぁと思っていても実は指じゃなかったなんて事もよくある話。
フィッティングチェックで、私が靴の上から当たっているポイントを押して、
「ここ、何指ですか?」
と質問して、
「薬指です。」
とお答え頂いたけど、実際に靴を脱いでもう一度押すと・・・、
「あれ?!間違えました、中指だったみたいです!!笑」
みたいな事はよくある出来事なんです。
なので、まず「指」がどこかをちゃんと理解してくださいね。
指が当たってるけど、「もっと細い靴を履いてください」
さて、指の定義確認が終わったところで、いよいよ本題です。
このタイトル↑文をみて「ええ!?」と思いましたか?
指がよく痛くなる人にとって、「靴をもっと細くしてください」なんて言われると
もっと指が当たって痛くなるんじゃ・・・?
と疑いたくなる気持ちはよく分かります。
でも、今までゆったり幅の靴を選んできて、指の痛みは軽減しましたか?
多分していないから、シンデレラシューズのこの記事を読んでいるのではないでしょうか。
実は、先日のサロンでの施術の際に聞かれたのが正にコレなんです。
すでに指が当たってるのに、もっと細い靴なんて本当に履けるのでしょうか?
と、驚かれてしまったんですね。
でも、今回重要になるのは「どこを」細くするのかと言う事です。
多分、怖いと思った方の細くするはこんな↓イメージではないでしょうか。
細くするのは黄色の矢印部分。トウ先が細くなって尖り、指先がきつくなる様な感じ。
これ、実は靴を細くすることではありません。
この↑黄色のアウトラインの状態は「尖ったトウ」を選んだだけで「細い靴」ではないんですね。
では細くするのはどこかと言うと「足囲」の部分。
足でいうとココ↓、
靴でいうとココ↓(オレンジの矢印)です。
このオレンジの線の様に、トウの形はそのままで足囲だけ細いというのが理想的です。
でも、足囲を細くしたら物理的に靴はキツくなるんだし、やっぱり指が当たるんじゃないの?と不安ですよね。
ご安心ください。
確かに足囲を細くするという事は、靴の幅全体が細くなります。
でも足も同じく、全体が細くなるのです。
こんな風に↓。
きちんと足囲から適正な締め付けのある靴を履くと、指の位置はブカブカの靴を履いていた時よりも、内側に寄ってきます。
この指の付け根の部分を中足指節関節(ちゅうそくしせつかんせつ)、またはMP関節と言いますが、
この辺りって横に骨が密集しておらず空間があるのがわかるでしょうか。
この空洞部分を埋めているのは、筋肉や脂肪なので意外と結構柔らかいんです。
ぜひ、皆さんも自分の足で試してみてください。
上記の画像の様に手でぎゅっと足囲を掴むと簡単に足幅が縮みます。
足指の位置はどうですか?
普通に立っている時よりも内側に移動していると思います。
重ねて見るとその差は歴然・・・。
因みに、足囲の細い靴に足を入れると、ぎゅっと手で握った状態と似た状態が靴の中で作られるんです。
・・・と、いう事は・・・・?
当たっていた指はもう同じ位置にはありません。
痛かった指はだいぶ内側に避難してくれているんですね。
足囲の細い靴を履くと、指も場所を変えるので
細くする=指が当たる ではない言うことです。
もちろん、根本的にあっていないトウ先の靴を履いている場合は当たりますよ!!
まずは自分の指先にあった形のトウの形を選ぶのが先決です。
(トウと足のつま先の相性について更に詳しく知りたい方はこちら)
でもトウの形状が足とあっていても、
足囲がブカブカだとかなりの確率で足指は痛くなってしまうので要注意です。
これは次の章でご紹介していきますね。
ブカブカ靴で起こる指の痛み、もう一つの原因。
あと、とても単純な話ではありますが意外と気が付いていない方が多いポイントがあります。
それは、
靴は必ず、つま先に近づくほどに幅は狭く・高さも低くなる
という事です。
シューフィッティングの基本、靴で足を支えるという考え方があります。
ブカブカの靴を履くという事は、足囲で足を支えてる事ができないので
足がどんどん前に滑っていきます。
これはヒールの靴はもちろんですが、フラットシューズやスニーカーでも同じ事です。
紐のある靴は支える場所が少し後ろにずれて甲の周辺に変わりますが、
「支えないと前に滑る」のは同じです。
なぜなら、歩くと着地の時に必ずつま先側に体重がかかってしまうから。
ヒールがなくても、この瞬間につま先側に体重をかけずに歩く事は誰もできないでしょう。
だから、支えられるべきところで支えられていないと、
どんどん狭いつま先側に足が滑っていき指先が痛くなるのです。
なので、「指が痛いから幅のゆったりした靴を選ぼう」というのは、
正反対の方向に全速力で逆走しています!
もしくは、オウンゴールみたいな感じでしょうか? 笑
ゆったり幅の靴を選ぶと、あなたの足指は今よりもっともっと痛くなる可能性が大なのです。
正解は、以下の通りになります。
足囲の合った靴で足を支え前滑りを防止し、トウが足に合った形状のものを選ぶ。
諦めて逆戻りしないで、一歩一歩進んでみませんか?
靴選びは、「これさえあれば、どんな人にでもにぴったりに!」という特効薬の様な方法がありません。
数ある項目の中で、優先度の高い低いもあまりありません。
何十個もある項目がどれも同じくらい重要で、それを一つでも外すとトラブルが出ます。
また、足は歩くと動くので、どうしても長時間履いてみてた後のトライ&エラーが必要になってきます。
靴選びがとても難しいのはそのせいです。
今回は、せっかくこの「靴選びの教科書」読み始めたのだから、是非チャレンジしてみてほしい事が有ります。
まずは心当たりのあることから始めてみてほしいんです。
今までもたくさんの記事を書いてきています。
ハッキリ言って、ノウハウ隠ししてません。汗
お金をいただいてサロンで教えてること、そのまま書いちゃってます 笑
それを是非読んでみて自分はどれに該当しているのかよく考えてみてください。
今回の記事は、こんな人に向けて書いています。
自分の足はどうやら細幅みたいだけど、細幅靴を試すなんて怖すぎる・・・。
自分が細幅かどうかは、ここにセルフ計測できる記事も用意しておりますよ。
それでもよくわかんない、とかやっぱり専門家に見て欲しい方はぜひサロンまで。
Written by Kumi Matsumoto
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